なるほど 豆知識
H27.6月号 「知られざるタクシー業界用語10」 記事提供： 渡邉和弘（有限会社嘉川タクシー）
梅雨時の蒸し暑い日々が続いておりますが、皆さん如何お過ごしでしょうか？
嘉川昭和会は多種多様な業種の事業者の集まりですが、各々の業種ごとに業界用語というものが存在します。
今回は、私共タクシー業界の業界用語の一部を紹介させていただきます。
業界用語と言っても、全く堅苦しいものではなく、ある意味『隠語』のような意味合いで使用されているものです。
■「大きな忘れ物」
大きな事件を起こした犯人がタクシーを利用した可能性がある、
もしくはタクシー強盗が発生したことを知らせる隠語です。
この言葉の後に、持ち主の情報として、身長や性別、服装などが流れてきたら、それが犯人の情報だということです。
■「おばけ」
意外な場所で長距離客を拾った場合、そのお客さんのことを「おばけ」と呼ぶことがあるそうです。
言われた方は心外かもしれませんが、運転手さんから見れば、とってもうれしいお客さんだということです。
■「かごぬけ」
無賃乗車の犯罪のこと。
「お金を取りに行くから待ってて」などと言われ、そのまま逃げられてしまうケースが多いとか・・・。
ちなみに、持ってる物を置いて、料金を支払わずに逃げられることを「置き抜け」と呼ぶそうです。
どちらも詐欺罪に問われる犯罪なので、絶対に止めましょう。
■「新婚さん」
ワンメーターで、初乗り料金しか払わずに降りてしまうお客さんのこと。
「新婚さん」より「おばけ」になった方が、運転手さんは喜ぶかもしれませんね。何とも不思議です。
■「ゾンビ」
タクシーが全て出払っている時や、大きなイベントなどがあった時などに、タクシーを止めようと、
必死であちこちで手をあげている状態のこと。運転手さんから見ればBIGチャンス到来です！
■「小さな落し物」
事件が起こった時に、犯人が落とした凶器などのこと。
決して、文字通りの「小さな落し物」ではないので、座席付近に落ちているのを見つけても、うっかり拾わず通報してもらいましょう。
■「てんぷら」
４人乗って来たのに、乗車料金が1,000円にも満たないお客さんのこと。
衣が多くて、実入りが少ないからでしょうか？ なかなか奥深い用語です。
■「流れ弾」
大物の長距離のお客さんを狙って待っていたのに、近距離の一般客を乗せてしまったりすること。
「流れ弾に当たった」なんて言うそうです。
お客さんにしてみれば心外かもしれませんが、長時間忍耐強く待っていた分、「流れ弾に当たった」気分になるのかもしれませんね。
■「パンダさん」
何らかの交通取り締まりをやっている時に「パンダさん」と呼ぶそうです。
パトカーの色がパンダに見えるからという説が有力とか・・・。
■「姫」
女性客のこと。
言葉はとても良いのですが、「女性客は長距離区間乗らない」という定説から、嫌われやすいこともあるそうです。
「姫」と呼ばれたら、要注意？？？
と、まあこんな感じで紹介しましたが、実は私・・・一つも使用したことがありません。
地方の小都市で、タクシーの台数も、お客さんの数も限られているので、使う必要がないというのが現状です。
ご参考までに・・・。
次回記事提供は、（有）戸川工務店 戸川秀樹さんの予定です。乞うご期待！
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