なるほど 豆知識

H29.9月号  「郵政記念日の由来について」  ; 記事提供: 松本幸雄(嘉川郵便局)

 1867年に発足した明治新政府にとって、中央の政策を速やかに地方に行き渡らせ、経済の発達を促して国力の増強と社会生活の向上を図るために、通信制度を確立し普及させることが極めて重要な課題でした。

 1870年5月、駅逓権正を命ぜられた「前島 密」(まえじま ひそか)は、廉価で正確迅速な郵便制度の実現に情熱を傾け、その努力と関係者の創意が結集されて、1871年3月1日(太陽暦で4月20日)官営による新式郵便業務が東京-大阪間で開始されました。

 この新式郵便制度が開始された4月20日を「逓信記念日」と定め、第1回逓信記念日式典が盛大に挙行されたのは、1934年4月20日でした。

 1934年という年は、郵便創業以来の念願であった「通信事業特別会計制度」が制定され、郵便本来の使命であるサービスの向上と料金の低減化を実現するため、現在の郵政事業発展のスタートを切った年であり、この意義深い年を記念して「逓信記念日」が制定されました。

 その後、郵政省の所掌事務の変遷等により、1950年〜1957年までは「郵政記念日」として1958年からは再び「逓信記念日」として連綿と継続され2001年、中央省庁等の再編成により、郵政事業の実施事務は総務省の外局である郵政事業庁が担うこととされたことに伴い、あらためて「郵政記念日」となり、日本郵政公社の時代を経て、2007年10月の郵政民営化以降も引き続き「郵政記念日」として制定されているものです。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【編集部より】
※豆知識の原稿受け渡しは下記のいずれかでお願いします。
方法1 ・e-mail本文内に直接内容を入力
方法2 ・WordやExcel、テキストエディッタなどに内容を入力したものをe-mailに添付
原稿送信時、e-mailの件名は、【豆知識原稿】として 月末25日を目処に下記アドレスに送信してください。
翌月用として掲載します。
info@k-showakai.com
お待ちしておりま〜す!

▲このページのTopへ